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今年の梅雨もまた大暴れの印象が強く、
冷夏同様、から梅雨というフレーズも
あと数年もしたら“死語”になるんじゃなかろうかという勢いで。
あちこちから土砂災害や冠水報告が出るほどの、
凄まじい豪雨がしかも長っ尻だったり。
そうかと思えば
周辺では降っているのに そこへだけはお見限りで、
やたら暑くて乾燥する日が何日も続き、
そうやって油断させておいて…という性分の悪い雨が襲い来たり。
稲穂の田圃への定着を促し、
初夏の陽気から一旦地熱を冷まさせるよう、
恵みの雨が降る時期なはずな“梅雨”が、
他の季節と張り合いたいかのように、
相変わらず予想だにしない展開を繰り広げており。
とはいえ、
人間たちを徒に右往左往させるのが目的なんじゃないか、と
他でもない神様仏様が案じてしまわれるほどというのは
さすがに問題かも知れぬこと。
地上にたまたま降り立っておいでの尊きお方々が、
愁眉を険しく寄せて憂いてなさると、
そんな風聞が遠巻きに届きでもしたものか。
いやいや、そろそろ終盤に掛からにゃならぬ頃合いですから、と
そんな勿体ない気配なんて 自分ら嗅いでもいませんしという、
表向きは至って素知らぬお顔のままな関係筋の神族や尊の方々が、
それでも…傍若無人なまでの破天荒振りを
やっとのこと収拾にかかっておいでではあるようで。
そうなったらなったで、
いよいよ 本格的な夏が来ちゃうんですけどね。
◇◇◇
久々にすっきりと晴れ渡った空の青へと目がけ、
飛び立つカナブンの羽音…にしては 図々しいほど重々しいそれ。
ぶおぉ〜〜〜〜〜んっという低い低いイグゾーストノイズを
道路すれすれ、長々と引きずって翔ってゆく原付きバイクが。
木洩れ陽でまだらにされた道を 淡々と通過してゆくのと重なって、
か・きーーんっ、と
硬いが軽やかな音が鳴り響き、
その軽快さに煽られ、わあっと立った喚声を押しのけて、
喜色いっぱいの“おおぉっ”という歓声が怒涛のように沸き起こる。
「ブッダーっ、すごいすごいっ!」
「ブッダ、走れー!」
幼い少女の声と元気のいい男性の声がやんやと鼓舞したのは、
これが素人さんによる草野球で、
しかもフェンスのないフィールド、河川敷で催されていた試合だったから。
市民球場や小学校のグラウンドだったなら
大まけにまけてホームランだったかも知れぬほど、
それは勢いのいい伸びを見せた打球だったが。
ぽーんっと飛んだそれが、やっとこ落ちたそのまま転がってったのは、
まだらに雑草の株が居残る河川敷のフィールドゆえ。
相手の野手に根性があったなら、
追いついてのバックホームが出来なくはない微妙な飛距離。
「ブッダの兄さんっ、一塁へ急いでっ!」
「兄ぃ、右回りだっ!」
いつもの半袖のTシャツに、今日はトレパンをはいて来たという、
あくまでもシンプルないで立ちに秘された、
それはそれは均整の取れた肢体を、
無駄なく伸びやかに動かしての まさにお手本級。
優れた動態視力で捕らえた豪速球を、
見事、バットの芯で捉えたバッティングセンスのみならず。
しっかと安定させた腰の旋回も、
それへと連動させた上体の振り切りも瞬発もお見事な、
それはそれは惚れ惚れするよな躍動感あふれるフォームを披露して。
金属バットを軽々振り抜き、
相手のエースの剛球を一球目にして遠方はるばる弾き飛ばした、
恐るべき助っ人代打バッターさんだったのだが。
「ありゃ。」
いかんせん、今一つルールが分かってないその上、
バットを持ったのも
バッターボックスに立ったのもこれが初めてというお人だったので。
「えっとぉ…。」
本人も驚いたものか、
くりんと大きな双眸を瞬かせ、
ありゃ当たったと そのまま立ち尽くしてしまったのへ。
仲間内からの喜々としたそれだった歓声が
そのまま“何してる、急げ急げ”という囃し立てへ塗り変わる。
「ブッダっ、グラウンドを回るのっ!」
「四角く置いてあるベースを3つと出発点のそれと、
順番に踏んで回るんだよっ!」
え?と、声を掛けたこっちを見返るほどの呑気さに、
イエスや静子さんが口許に手のひら添えて、フィールドを指さして急げと急かし。
そうまで基本もいいところな指示を出す ベンチもベンチであったため、
それを聞いた相手陣営の面々も、
「おい、間に合うぞっ!」
打席へ来るのにヘルメットも忘れたような素人が放った、
正に“出合い頭”の どえらい長打に唖然としたものの。
そこまでのド素人ならば これはチャンスだと威勢を盛り返し、
そちらさんもまた勢いづくこと勢いづくこと。
何しろ、3−3の同点のままで9回の裏まで来ていただけに、
これがランニングホームランにでもなれば、
そのまま“サヨナラ勝ち”されてしまう。
市内に幾つか分かれて それぞれで縄張り(シマ)を守っておいでの、
一家単位という集まり同士での兄弟にあたろう、分家同士の月に一度の月例会。
草野球で軽く汗をかいてから、飲み屋での懇親会へなだれ込み、
最近の様子はどうだと意見交換するという
およそ極道のお兄さんたちのやることとは思えぬ健全な集まりだが。
何につけ 負けてしまうのは験(ゲン)が悪いと、
勝負のほうへも至って真剣に当たっておいでのお歴々なのであり。
双方の応援陣営の様子を見て取って、状況を素早く掴んだ外野の面々が、
打球の飛んだセンター深くへ援軍にと駆け出しの、
「とっととホームへ返せっ!」
「そうだ戻せ、ごらっ!」
バックホームに備え、居残った内野の顔触れも、
お揃いのユニフォームに見合わぬ、やや乱暴な言い回しにて、
催促するよにドラ声を上げのと、
そちらさんたちも やいのやいのと一気に盛り上がっておいでで。
「…っ!」
センターの守備に配されていたのは随分と若手だったのか、
でこぼこと荒れた足元も苦にしない健脚にて、
粘り強く追ってボールを拾うと、そのまま切れのある所作で振り向いて。
帽子が飛ぶほど腕を振り、なかなかの強肩を駆使してのこと、
ヒュンっと風切る、結構な速度の返球を見せる。
「いいぞっ!」
「せめて二塁で差せっ!」
ショートから追って来ていたお仲間が絶妙な中継に入り、
歓声に混ざった指示をお背(おせな)で聞いたか、
その方向へ迷いもしないで、振り向きざまに素早く投げ…たものの、
“え……?”
せっかくの長打だってのに、
要領を得ないで突っ立っていた素人バッターさん。
これほどの技能があるのだ、
遅ればせながら走り出したら何と健脚だった…というのは、
そうそう不思議でも不自然でもないことだけど。
「わんっ」 「おんっ」
ピレネーだろうか、
それともオールド・イングリッシュ・シープドッグか。
何だか妙に大きめ、タンクみたいなガタイをした、
ふっかふかな毛並みの犬が数頭ほど、
どっかから勢いよくダイヤモンドへと飛び込んで来て、
バッターだったパンチパーマのお兄さんを
わふわふ♪と慕うように追いかけ始めるわ。
「わぁあっ☆」
「な、なんだ、ありゃっ!」
そちらもどこから乱入したか、
今時だと動物園に行かねばお目にかかれなかろう、
明るい茶褐色の毛並みもなめらか、立派な角した大きめの鹿が、
ひょこたんひょこたんと、岩場も軽やかに駆け登るの図を
やすやすと想起させる 弾むような健脚で、
こちらもやはり、その俊足なお兄さんを追い始めるわで。
それぞれのポジションにいた、内野手のお兄さんたちも浮足立ってしまい、
せっかくの返球が逸れてしまったのは元より、
「…わぁっっ!」
これは大変と、
色んな意味から(笑)青くなって駆け足を速めた螺髪のお兄さん。
大きに慌てながらも きっちりダイヤモンドを四角く回ると、
一塁から三塁まで順番にベースを踏んで通過したその上で、
「あ、ブッダどこ行くのっ!」
待ってたイエスの長い髪を、浮かせてたなびかせるほどの加速つけ。
ゴールにあたるホームベースを踏み越えても止まらず、
河川敷に寄り添うように伸びる、土手を目指して駆けてゆき。
土手の上へ整備されているジョギングコースへ、
そのまま駆け上がっていってしまったため、
「あ…。」
「えっとぉ…。」
各自の散歩や何やで、偶然 居合わせた人々はともかくも、
一緒に野球を楽しんでいた顔触れの、
特に同じチームのお歴々としては。
こういうお楽しみに誘うほどのお友達だ、
顔見知り以上に親しい相手、その安否はもちろん気になるものの。
“なんだよ、あのデカイ犬ころ。”
“立川で 鹿って…。”
彼だけならばともかく、そんな彼を追ったわんこや鹿の存在に、
大の大人でも ついつい気を飲まれたようになってしまい。
お〜いという呼びかけの手を延べたはいいが、
それ以上は無理と、困惑抱えて立ち尽くすしかなくて。
想いもよらない奇禍に襲われた不幸な知己を、
案じはするが、それでもあのね?
あまりに桁外れの異常事態に呆然自失、
「………。」 × @ とばかり
内心で冷や汗をかく 約1名を除く 誰もが、
凍りついたようになってその場から動けないまま、
何らかの事態の変化を待っておれば。
「…あ、ブッダ♪」
長いようで短い間合いを 幾つか刻んだ何合かが経ってから。
全員で見守っていた方向から、
肩で息をしつつも、何とか無事な姿で生還して来る
愛子ちゃんのお声が示した彼の姿、これありて。
駆け去った折は駆け登ったそれ、
土手へと上がる石段を とんとんとんと降りて来たのへ、
ともすれば駆け寄るような格好、
向かってったスポーツウェア姿の青年が一人あり。
知り合いではなかったようだが、
それでもすれ違い様に ペコリと、
遠目にも解るほどくっきり ブッダへお辞儀をしたのが意外。
その手には太っとい手綱、もとえ
リードが束ねるように丸められて握られてあったので、
「…はは〜ん。」
それへは静子さんがピンと来て、
「乱入したののうちの、大型のわんこたちは
どうやら、あのお兄さんが
散歩を担当していた子たちだったらしいねぇ。」
「…え?」
それは大きな犬種ゆえ、飼い主さんでも制御が難しいからと、
ハンドラーの資格を持つ、体育会系の学生さんが
お散歩係として雇われていたらしく。
まま、そこまでの詳細は後日に分かるのだが、
何かの弾みでそのリードを振り切ってしまったらしい…という状況は、
静子姐さんの説明から容易に察せられ、
そちらへの納得も何とか出来た皆さんだったものの。
「…あの。」
「兄さん、えっと…。」
やっと間近へまで戻って来たブッダ自身へ、
確かもう一種ほどいたよね、あり得ない生き物が、と
兄さんを追ってった
あの『もの●け姫』に出てそうな鹿はどうしたの?と、
そこも訊きたいのは山々なれど。
いやいやそんな、
こんな町なかに出るか普通。
もしかして幻だったかも知れない。
俺、今日は野球だってんで
深酒は控えてたんだけどなぁ。
まさか、さっき飲んだスポーツドリンクに
誰かがヤクを交ぜたんじゃあ……などなどと。(おいおいおい)
強いて言うなら、
白黒はっきりさせると、
自分らへのおっかない目が出やせぬかという。
案外と素朴な恐れから、やや不安になってしまい、
訊くに訊けないでいたのが 大人ならではのややこしさ。
やたら挑発的で目線も鋭い、いがらっぽい声をした、
場数も踏んでそうな柄の悪い男なんてのへは闘志が燃えるし、
匕首構えて飛び込んでくる鉄砲弾も怖くないが。
夜中に風呂場で頭を洗ってる隙に、
壁の一角、カビみたいな染みから滲み出して来てうなじを撫でるような、
そういう得体の知れないものは、
おっかねぇよ悪かったなと 身をすくませたクチが何人かいる中で、
「ブッダ、鹿さんは?」
応援団だった愛子ちゃんが
あどけないお声でけろりと訊いてくれたもんだから。
“やたっ。”
“嬢ちゃん、えらいっ。”
いや私たちは聞いていませんという素振り、
さあさあ ゲームセットだ、お片付けだと手回り品をいじりながらも、
お耳だけはダンボにしつつ、一言も洩らすまいと集中して聞いておれば。
「う、うん、何かよく判らないんだ。
振り向いたら いつの間にかいなくなっててね。」
大きな犬とか、車の通る道路が怖くて どっかいったのかなぁと小首を傾げ、
それはまろやかに微笑って見せるブッダであり。
小さな幼女への説明だからと誤魔化した風でもない、
ちょっぴり恥ずかしい目に遭っちゃったと含羞みつつの、
あくまでも自然な口調での話しよう。
しかもしかも、そんな彼へ
「汗びっしょりだよ、はい。」
濡れタオルを差し出したイエスがまた、
大変だったねぇとの それは朗らかな笑顔を見せているものだから。
鹿のひと蹴りや角での威嚇も、
結構危険な攻撃であり、案外とおっかない事態だったはずが、
「いやもうもう、どうなるかと思ったよ。」
「ブッダって動物に好かれるものねぇ。」
切れ長の双眸を細め、
髭とは言っても丁寧に整えられたそれを
表情豊かな口許と共にたわめて。
それはほのぼのと
“ふふーvv”なんて微笑う彼の態度の
何とも柔らかで和やかなことか。
陽はやや強いものの、そこは河川敷、
さやさやと涼しい風が吹き抜ける中でもあって
青臭いばかりだった草いきれの香が
思いの外 それは清かに感じられるほどに、
それは穏やかな空気も満ち始めてしまい。
あれほどの仰天騒動が、
何とはなし、もう済んだことになりそな流れ。
“そうか。そうだよな、うん。”
そういや海外ニュースとかで、
住宅街へ迷い込んだ鹿とかいうの見たことあるぞ。
うんうん、そういう類いの騒ぎなんじゃねと、
人には誰にでも備わっている、
不確かなことへの“辻褄合わせ機能”が皆様の間でも働いたようで。
そうともなれば、
「得体の知れねぇ事態だ、怖かったろうなぁ、兄さんも。」
思わぬ災難に遭ってしまった身内への、同情の声も上がり出す。
「馬鹿いえ、
ブッダの兄さんは日夜ヒットマンに狙われてるお人だぞ?」
そりゃあ肝の座った兄貴に何を失礼なと、
何故だか憤慨するクチもいたものの、
「だから、
騒然とさせて俺らから引き離したところを狙われてみろ。」
「あ………っ!」
誰ですか、そんな絶妙ナイスな発言しちゃったのは。(笑)
おっかねぇなそりゃと、こちらの顔触れが唸っておれば、
おいおい何の話だ、あの兄ちゃん、そんな物凄い筋の人かと、
相手チームの恐持てさんたちも事情を聴きたがるとあって。
ますますと信者が拡大しそうな気配です。(う〜ん)
こちらはこちらで、
何とはなく納得してくださったらしい周囲の空気へ、
ほおと胸を撫で下ろしている、張本人様、最聖のお二人で。
草野球です、気軽な遊びですぜ、
一緒に騒ぎやせんかと竜二さんから誘われて。
テレビでしか観たことないね、
何だか楽しそうだとついて来た彼らだったものの、
「テレビで観る分には、
短い距離をちょこちょこって
小走りになるだけって印象だったのにね。」
「うん。私もそういうスポーツだと思ってた。」
ピッチャーが投げることで始まるシークエンスごとの、
いわゆる“セットアップ競技”ゆえに油断した。
サッカーみたいに
広いフィールドを延々駆け回らにゃならないものならば、
とてもじゃないが加われないが、
その程度なら大丈夫だろうと見越したら、この始末。
「ブッダ自身の運動能力を
考慮しなけりゃいけなかったんだね。」
「いやあの、そんな…。/////」
こちらも向こうも結構な距離を全力で駆けねばならぬ緊迫した場面を、
何げなく ひょいと生み出してしまうような。
それはそれは秀逸なプレイヤーだったのだと
こんな格好で思い知らされようとはね…なんて主旨の言いよう、
イエスがいやに真面目なお顔で言ってのけ、
「バスケットや ショムジョみたいな
屋内競技ならよかったのにね。」
それなら少なくとも鹿さんたちの乱入はなかったのにと苦笑をし、
はいこれと、
静子さんから渡されていた
スポーツ飲料のペットボトルを差し出す彼だったので。
そこまでは、イエスの持ち上げようへ
何とも面映ゆいという含羞みいっぱいなお顔でいたブッダ様。
ふと、何を思いついたやら、
小さく小さく微笑って見せると、
受け取ったボトルを火照った頬へと当てる振りの陰にて、
「そうだね。
それだったら、イエスも参加出来たし?」
渾身のショットは ラクロスでも発揮出来そうだったのだから、
バスケットへも応用は利いたかもだねと。
こそりと付け足されたお言いようへ、
「? ……………あ、や、えっと。」
咄嗟には意味が判らなんだが、
タオルを首に掛け、口許をゆるやかな弧にたわめ、
にこにこと微笑うブッダのお顔を見ているうち。
キョトンとしていたイエスの脳裏に
するすると思い出されたのが…お正月は大寒マラソンでのひと騒ぎ。
「あ、あ、あれは ノーカンでしょう?////////」
わあ、あんなの活躍じゃないよぉと、
むしろ失態だと思ってたことを不意打ちされて、
今度はイエスの側が、いやんと慌てつつ赤くなってたり。
天界と違い、雑多な気配が充満しているこの地上でも、
光の覇気を招くほどの とんでもない奇跡さえ起こせる身なのを、
いやいやあんなの些細な失態だとカウントしちゃえるなんて、
やっぱり只者ではないお二人には違いなく。
もうもうもうと赤くなる立場が逆転しちゃった二人を交互に見上げ、
「イエスと ブッダは、とーたんと かーたんみたいだ。」
愛子ちゃんがそんな風に呟いて。
喧嘩してるように見せかけて、仲が良いったらないんだもんと、
そこまで紡げるほど おませさんではなかったものだから。
「……………え?/////////」
「あ、愛子ちゃん?///////」
それってどういう意味かなと、
大の大人が二人して、却ってどぎまぎしちゃったようでございます。
お題 5 『知らないふり 見ないふり』
NEXT →
*のっけから いきなり、
ブッダ様 恋しと、わんこと鹿の乱入です。
いや〜、一度しっかり書いてみたかったもんでvv(変な奴…)
つか、お題の方も
もっと可愛いものへの
“見ないふり”って課題だろうとは思ったんですがね。(う〜ん)
*というわけで、
七夕がゴールになろう今回のシリーズは、
お題こそ
“何てことない、でも甘い日常”という可愛い代物ですが、
用意したお話の流れはといえば、
どこか斜めに外れたまんまで進みそうな気配でして。
……あ、それもいつものコトだったかなぁ?(こらこら)
お題をお借りしました 『casa』様
めーるふぉーむvv


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